温かい気持ち

久々にブログを書くことにした。

 

昨日の夜に『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の映画チケットを購入したことをすっかり忘れていて、慌てて電車に乗って映画館に向かった。

 

扉を開けるとちょうど予告編が終わって画面が暗転したところで、なんとか間に合った。

 

ベタな展開もあるが、素晴らしい音楽、作画、演技が合わさると自然と涙があふれてくる。

 

7月から仕事でWebメディアの収益化を担当することになり、ひたすら数字を追い論理的な思考一辺倒になっていたから、こんなにも温かな気持ちになったのは久々だ。

 

雨の中、遅刻確定の映画館に行くべきか正直迷った。どうせ感傷的な気持ちにさせられ、生産的な思考から遠ざかってしまうであろうことが予想できたから。

 

だけど映画を観終わったいま、生産的な思考とやらは、根っこに愛情がなければ、全くの無意味なものであるということに気づけてよかった。

 

偶然にも映画の直前にMBTIの性格診断テストを受け、「INTP」という「論理的思考には優れているけど情緒面に欠陥がある」という結果が出ていた。売上至上主義に飲まれ、愛の大切さを忘れてしまっていた証拠だ。

 

たしかにマーケティングやエンジニアリングのスキルを高めれば、経済的に価値のある存在となり、たくさんのお金を稼げるようになるだろう。

 

でも、最期の瞬間に、誰も愛してくれる人がいない、愛する人がいなかったら…そんな人生はとても虚しいと思う。

 

僕はやはり経済合理性をひたすら追い続けられる人間ではないらしい。すべての努力は誰かを愛したい、誰かに愛されたいという渇望が源泉になっている。

 

本来の自分を思い出すことができただけでも、この作品を観に行ってよかったと思う。

 

スキルを磨くだけではなく、愛を表現し与えられるような仕事ができるように、それを目指して精進していきたい。