自分を立て直してくれるもの
最近どうにも活力が湧いてこない。
午前中までにやらないといけない就活の課題があったが、もう投げ出してしまえと思って何もしないまま昼過ぎになってしまった。
このままではダメになる一方だと思い、Netflixで「心温まる」カテゴリの中から
『グットウィルハンティング』という映画を観ることにした。
結果的に自分の中にあった抑圧的な感情が消え、本質的な視点を取り戻すことができた。
明らかに90年代につくられた古めかしい映像に序盤で観るのをやめようかと思ったが、清掃係の主人公がMITの学生でも解けなかった物理学の難問を解いてしまうところから引き込まれた。
アインシュタイン並みの天才的な頭脳を持ちながらスラムでヤンキー仲間と過ごす主人公を、MITの有名教授が見出す。しかし過去に虐待を受け、家族が一人もいないという境遇のせいで深く傷ついている。それをある心理学者が心を開かせていくという物語。
僕は感想を語るのが昔からとても苦手だから、作品の魅力をうまく伝えることはできないと思う。
映画や音楽や本は自分にとって「心の処方箋」のようなもので、感情的に捉えているから言葉や論理に落とし込んで説明するのが難しい。シーンやセリフのディテールも詳しく覚えていないし、それを自分の言葉で正確に描写できない。
人に語ることはできないけど、こういう素敵な映画を観終わった後には、感情が整理され、世界を新鮮で本質的な目でみることができるようになる。
一方で自分の目を汚してしまうものもある。例えばTwitterなんかがそうだ。
タイムラインを眺めていると、汚い言葉で罵り合っていたり、自分にはないキラキラした生活がひけらかされていたりするから。
心の通じ合った人との交流も、自分の目を良い方向に開いてくれる。
真に愛せる人と共に暮らせたなら、心は清らかなままでいられるのかもしれない。
こうやって文章を書くのも感情の整理の一つ。だから書く内容に脈絡なんてなくていいと思う。いつも一応はタイトルと関連したようなことを書き、キリの良さそうなところで終わっているが、それも別にそうする必要はないのにそうなるのは、僕の完璧主義的な性格の表れなのだろう。
最後に自分を立て直してくれるものをまとめておく。
心理描写が丁寧に描かれた映画、ジブリのピアノ音源、親友と居酒屋で語り合う夜、文章を書くこと、爽快に笑える映像、深い呼吸、自然を感じる静かな場所、本に囲まれたダークウッド調の書店、自分に対する心からの賛辞。
思いつくままに書いてみた
もっと思考の枠組みを外せば、面白いことができそうなのになと思う。
例えばお金を月に1億円稼ぐことで人生は幸せになるのかというと、そうとは限らない。別に生活できるだけの金さえあれば、金持ちより面白くて充実感のある生き方ができそう。
言葉にするのがどうも苦手だから、この感覚を客観的な形に落とし込めないのだけど、見えないものに目を向けることで世界は一変するんだと思う。
今は学生という身分のおかげで、時間に余裕がある。そのうちになんとかして、人生を面白くする方向性を見出しておきたい。
就活していて思うのは、生きる道なんて無数にあるし、いくらでも自分なりの生き方を作り出すことができる。
日本でそこそこの中流家庭に生まれたからこそ、こんなことができるのは分かっている。それは幸運なことだ。
日本には1億3千万いて、世界には70億人いて、こんだけの人がいるんだから自分1人が及ぼせる影響なんてたかが知れているし、世界を救おうなんて僕が思ったところで大きな力に抗うことはできないだろう。
じゃあ社会のどんな問題を解決したいのかとか、誰を救いたいのかとか考えてみるけども正直よく分からない。それに、そもそもヒトサマの人生をどうこうなんて考えること自体、どうなんだろうなと思う。
今日はけっこう思いつくままに文章を書いている。自分の思考なんてぜんぜんロジカルじゃないから、支離滅裂になってしまうのは仕方ない。僕は感覚人間だから、論理的に整理して人に伝えるのがとても面倒に感じる。時間をかければある程度はできるけど、なんか型にハマっててつまらない。就活で「1つ目に〜、2つ目に〜」とか話してると我ながら「寒っ!」と思ってしまう。
これはロジカルとか関係あるのかわからんけど「意味」は色んな場面で求めている。さっきカフェで久々に会った人がいて、突然の雑談が始まったけど「これなんの時間だ?」という疑問がずっと頭の中でぐるぐるしていた。こういうとこが僕が女の子にモテない要因だろう。
幸せとはなんだろう。それは自分をうまく騙すことかもしれない。忙しく仕事したり子供を育てたりすると、「生きる意味」とかそういうものを考えなくて良くなるし、なんだか良い気持ちで時が流れていくんだろうか。
今はわりと自由に思考できている状態だなと実感している。これがまた時が経つと焦りとか悩みとかが湧き出てくるのだろう。今はこういう状態ということで、ここに記録しておく。
就活をしているとモテる女性の心理が分かってきた
前回のどんよりした記事を書いてから1週間がたった。
この1週間は東京のシェアハウスに泊まり、就活をしていた。
良い出会いがいくつかあって、前向きな気持ちに変わってきた。
1つはシェアハウスに置いてあった『内定力』という本。
コテコテのタイトルだなと思って読む気が失せかけたが、読んでみると今の自分に必要な内容が書かれていた。
例えば「就活は人事を信用させるゲーム」ということや、人間を8つのタイプに分けてそれぞれの特徴を知ることで、自分の個性が分かったりとか。
何より良かったのは、面接で「もっと個性を出していけ」というアドバイス。「ワタクシは〜」「御社の強みは〜」みたいなテンプレを人事は聞き飽きてるから、とにかく自分の言葉で話すべきとのことだった。
実際に試してみると明らかに食いつきが良く、自分も面接を楽しめるようになった。
2つ目は就活イベントで何社かに気に入られ「モテ女」のような気分を味わうことができたこと。
モテる女の子は普段から多くの異性に言い寄られていて、選び放題の状態。そんな子と付き合おうと思ったら、何か運命的なものを感じさせたり、濃い関係を築いていなければ厳しい。
これを就活に置き換えると、倍率が数十倍になるような会社はともかくとして、中小企業がモテる学生を自社に引っ張ってくるのは相当難しいことが分かる。
学生に自己分析が必要なように、選ぶ側の会社も他社との違いや個性を明確にしなければ「この会社こそが運命の相手だ」と思ってもらえない。
そして僕自身はと言えば、就活生の中ではけっこうモテる方なのかもと思い始めた。大学生活では女の子にモテなかったが、幸い企業にモテるような考え方やスキルを身につけることはできたらしい。
それで今の僕には複数の選択肢が与えられているわけだが、ある程度の裁量を与えてもらえる会社であればどこでもいいのかもしれない。自由に動ければ、自分の工夫次第でどんな仕事でも面白くできるはずだから。
ついでに会社選びの基準を整理しておく。
<プラス>
・若手に裁量が与えられ自由に動ける
・無限にアイデアを試すことができる
・変化が激しい
・主体的で個性的な社員が多い
・過去に何人か起業している
・人のためになっている実感が得られる
・合理的で意味のあるビジネス
<マイナス>
・倫理に反していると感じるビジネス
・手順が決められ、個性を生かす余地がない
・外向的な人が多く、明るく振る舞わないといけない
・高圧的、独善的な上司・経営陣
・不合理で存在意義の感じられないビジネス
特に重視したいのが「自由」と「多様性」で、これさえあればどこでも良い。
自由と言えば、リクルート最年少役員の出木場さんの存在には勇気をもらえた。
「自由を制限させられることに2秒も堪えられない」そんな人が、リクルートという大会社の役員に登り詰めている。
自分がこの人ほどの商才を秘めているかはともかく、「やりたいことだけやる」マインドでも企業の中で高く評価されることがあるんだと勇気をもらえた。
しかも今の時代は転職もしやすいし、副業もできるし、起業だってやろうと思えばできる。選択肢が無数にありすぎて疲れるとは思うけど、自由な社会へとシフトしていっていることは間違いない。
こんな時代に義務教育で強制的に同じ箱に入れられるなんておカド違いだし、そんな狭い世界でいじめられて絶望して自殺を選んでしまうなんて悲しすぎる。
収まりどころが分からなくなってきたが、とにかくこの1週間東京に出てきて良かった。うるさいシェアハウスと都会の喧騒に消耗して、何度大阪に逃げ帰りそうになったか分からない。たまには無理してみるのも悪くないなと思った。