大学で学ぶほど思考力を失う
前回の記事に関連して、大学で学ぶ意義を考える。
「覚えるほど思考力を失う」ということが正しいのだとすれば、
大学は学生の思考力をどんどん奪っていることになる。
大学のテスト勉強はほとんどが「講義内容の暗記」だからだ。
講義スライドに書かれていることを学ぶ意味、目的を考えることもなく
ただ機械的に「覚える」
そして、テストが終わって3日もすればそこで覚えた知識は
すっかり頭から抜け落ちているだろう。
どうせなくなってしまう知識を身につけるために時間を使い、
その上「思考力」まで失ってしまう。
漫然と「単位を取ること」だけ考えて勉強していると
学べば学ぶほど思考力を失うという皮肉。
もちろん、学ぶ意味・目的をはっきりさせて能動的に学べば
思考力を失うことはないだろう。
しかし、そんなに真面目に講義に取り組む学生はいったいどれぐらいいるのだろうか。
1割もいないのではないか。
大半の大学生は大学卒業後には学んだことの2割も覚えていない。
それなら「考える力」ぐらいは得ていたいものだが、
逆に考える力を失っているのだとしたら
4年間とうん百万を使って、いったい何のために大学に行っているのだろう。
でも、それが事実だとしても僕は大学を辞めない。
高卒では就職したときに大卒に比べて明らかに不利だから。
実際の能力的に高卒と大卒に差異がないとしても、
それがルールなのだから仕方ない。
大学に行くことが全く無意味だとは思わないが、1つ悲しい事実を知ってしまった。
僕は少しでも思考力を失わないために、こうして考えを発信していこうと思う。