人間は教えたがり
書店で大量に積まれたビジネス書を見て思った。
「人は皆、教えたがりなんじゃないか」
成功してるから本を出してるんじゃなくて
教えたい欲求があるから本を出す。
成功したい人の多くは
・本を出したい
・講演したい
・教室を開きたい
と思ってるのではないだろうか。
僕もそうだ。
小学校のときに習っていたそろばん。
町内のおばあちゃんがニコニコしながら教えてくれた。
余生を「教えること」に費やした人がそこにいたのだ。
ところで先生はガンで亡くなったのだったが、
今でも覚えてるのが
自分の娘に、「死ぬのは怖い」と泣きながら訴える姿。
年老いても死ぬのは怖いんだなあと今になって思う。
学校でも、嬉々として人に教えてる人を見て
不思議に思っていた。
何の見返りもないのに、何が嬉しくて教えるのかと。
僕はけっこう打算的なところがあるので、つい考えてしまう。
でも、自分が教えてみると、なんとも言えない充実感があった。
アドラー心理学では、人は「貢献感」を得ることで幸せを感じるのだという。
そういうことなのかな。
それなら、「教えてください」と願い出ることは
お互いにとってハッピーなことなのかもしれない。